ソニー生命の外貨建て終身保険(2種類)を徹底解説!

ソニー生命の外貨建て終身保険(2種類)を徹底解説!
こんにちは。大手生命保険会社で保険を設計していた筆者が、ソニー生命の外貨建保険について世界で一番わかりやすくご説明します。
外貨建保険ってそもそも何?どんな仕組みなの?外貨建保険って危ないの?などについては、こちらのページを見てください!(かなりの力作です)
この記事では、日本で最初に外貨建保険を販売したソニー生命の外貨建終身保険をご紹介します。2013年にソニー生命で「米ドル建終身保険」が発売されたのを皮ぎりに、各社外貨建保険を作り出しました。

ソニー生命の外貨建終身保険は3種類。「米ドル建終身保険」「米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)」「米ドル建一時払終身保険」の3種類です。今回は、保険料を毎月払うタイプである「米ドル建終身保険」「米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)」をご紹介します。

「米ドル建一時払終身保険」は保険料を1回でまとめて払う商品で、相続税対策の商品となっています。相続税対策について話すとこれだけでかなり長くなるので、今回は省略します。

それぞれがどんな保障内容なのか、何が売りなのか、何が注意点なのか、解説していきましょう。

米ドル建終身保険

どういう時に保険金がおりるの?

保障内容はとってもシンプル。死亡したときか、「高度障害」になったときに保険金がおります。
「高度障害」というのは、目が両目とも見えなくなったり、両腕が事故でなくなってしまったり、下半身が付随になってしまったりと、かなり重度な障害状態のことを言います。
かなり重度なので、経済的には死亡したとみなして保険金が満額支払われます。

こんな機能も無料でつけられる!

ちなみに、無料で「リビングニーズ特約」というプラスアルファの保障を付けられます。
これは、余命が6ヶ月以内であると宣告された場合に、残りの寿命を保険金で精一杯楽しんで欲しいということで死亡する前に保険金を3,000万円まで前払いする保障です。
なぜ3,000万円までしか前払いしないかというと、そもそも保険は遺族にお金を残すために入るものですから、全部引き出してしまうと遺族にお金がいきません。
そこで、3,000万円以上は遺族に残してあげてくださいねという意味で引き出せる上限が3,000万円に設定されたそうです。

意外と知らないこんな保障も!

また、保険金はおりないですが、「身体障害」になったらそれ以降は一生保険料は払わなくてもいいですよという保障もついています(「保険料払込免除」といいます)。
「身体障害」というのは、「高度障害」ほど重くはなくても、例えば片目が見えなくなったり片腕が付随になったりすると働くのが難しくなりますよね。

そこで、働くのが難しくて保険料を払うのも大変だろうから、保険料はもう無料にさせていただきますという保障もついているのです。

実はこの機能はソニー生命の米ドル建終身保険にかぎらず、ほとんど全ての会社のほとんど全ての商品についています(一部例外もありますから、保険会社に確認してください)

この商品の売りは何?

ずばり、為替手数料(両替手数料)の安さでしょう。
保険料が100ドルだとすると、毎月毎月口座から自動で100ドル分の円が引き落とされます。
その際に為替手数料(両替手数料)も一緒に引き落とされるのですが、ソニー生命はそれが業界で最も安いのです。
(詳しくは世界一わかりやすい外貨建て保険の仕組みで解説しています。)
1ドルにつき0.01円というまさに破格の手数料。たとえばゆうちょ銀行で1ドルを両替すると、手数料が約2.8円もかかります。
それと比べると、0.01円というのがいかに安いかよくわかると思います。
また、ソニー生命は「ライフプランナー」という専属の営業マンがいますが、自分に一人の「ライフプランナー」が担当として一生面倒を見てくれるというのも売りです。
このライフプランナーは他社の営業マンと比べても金融知識が豊富で、何かあったときにすぐに駆けつけてくれます。
保険は難しいので、わからないことはすぐに相談できるというコンサルティングが無料でついてくるのは大きなメリットといえます。

売れているの?

売れています。ソニー生命の主力商品といってもいいでしょう。
というのは、実はこの商品、「解約返戻率」もかなり高く、入らない方が不思議(あくまで個人的な意見です)というくらいの商品なのです。
保険を解約すると、今まで払った保険料の一部が「解約返戻金(解約払戻金とも)」として自分に返ってきます。解約返戻率とは、自分に返ってくる割合のことをいいます。
例えば100万円保険料を払って、30万円返ってきたら、解約返戻率は30%(返ってきたお金30万円÷払った保険料100万円)です。

では、この商品はどれくらい解約返戻率が高いの?

例えばあなたが30歳で、60歳まで保険料を払い続ける契約をしたとしましょう。この保険を、定年してからお金が必要になったので、解約返戻金をもらうために70歳になったときにこの保険を解約したとします。
そのときの解約返戻率は・・・なんと、約135%になるのです!ちなみに75歳で解約すると解約返戻率は約150%、80歳で解約すると約160%です。
つまり、払った保険料よりも返ってくるお金の方が大きくなるのです。1万ドル保険料を払っていたとすると、70歳で解約すると1万3,500ドルになって返ってくるということです。
当然、その間あなたは保険に入っていた訳ですから、解約するまでの間にもし自分の身に何かあったときは保険金がおりています。保障をしっかり受けつつ、解約したら解約したでお金も増えた!ということになる訳です。
銀行にお金を預けてもこんなには増えませんから、この商品に入ることのメリットを感じていただけたのはないでしょうか。
この返戻率の高さは、最近の円建保険ではありえない水準です。

重要な注意点(2点)がある!

注意点① 解約返戻率は、契約から解約までの期間が長いほどいい!

この例ではあくまで保険を契約してからかなりの期間(30年以上)が経ってから解約したから、解約返戻率も高くなったということに注意してください。
これがもし契約してから10年目で解約したとすると、解約返戻率は約85%なので、解約して返ってくる金額は払った保険料よりも少なくなります。
ただそれでも85%も返ってくるのはすごいことですが・・・。
保険料とは「保障を受けている料金」ですから、解約したら払った分より返ってくる金額が減るのは当然といえば当然です。
解約返戻率は契約から解約までの経過期間によって随分変わるので、解約する際は必ず保険会社に今解約したらいくら返ってくるのか問い合わせましょう。
もしくは、契約時に必ず渡される「保険証券」に、いつ解約したら何パーセントが返ってきますという表が掲載されていますから、こちらを確認しましょう。

注意点② 解約返戻率はドルでの割合にすぎない!

2点目は、あくまでこの返戻率はドルでの割合だということです。
「返戻率が135%ということは、1万ドルの保険料で1万3,500ドル返ってくる」ことは間違いありませんが、そのとき1ドルが120円であれば162万円になりますし、1ドルが80円であれば108万円にしかなりません。
必ず、「1ドルが今いくらなのか」も考えて解約するようにしましょう。

米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)

どういう時に保険金がおりるの?

米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)、通称「リビングベネフィット」は、先ほどの米ドル建終身保険の、パワーアップ版です。
死亡と「高度障害」に加えて、「三大疾病」と「介護状態」と「特定障害状態」を保障しています。
何だか「障害」という言葉が多くて訳がわからなくなってきそうですが、どうかお付き合いください。
「三大疾病」と「介護状態」と「特定障害状態」について、詳しくご説明します。

「三大疾病」の保障内容

「三大疾病」とは、「がん・脳卒中・心筋梗塞」のことです。この3つの病気は日本人の三大死因とも言われています。何なら「がん」は2人に1人がなる時代とまで言われています。それぞれに、保険支払のための条件があります。
  • がんの場合・・・「あなたがんですよ」とお医者さんに診断された時点で保険金が満額おります。
  • 脳卒中・心筋梗塞の場合・・・60日間家事や仕事に支障をきたしたときに保険金が満額おります。(がんと違って、「脳卒中ですよ」と診断されただけでは保険金はおりないので注意)
例えば脳卒中が原因で指がうまく使えなくなったという状態が60日続くと、それは家事や仕事に支障をきたしたことになりますから保険金が満額おりる仕組みです。

なぜ脳卒中・心筋梗塞は診断されただけでは保険金がおりないの?

なんで「がん」は診断だけで保険金がもらえるのに、「脳卒中・心筋梗塞」は診断だけでは保険金がおりないの?どうせならこっちも診断だけで保険金をちょうだいよ!保険会社は保険金を払いたくないからこんな設定にしているの?と思いませんか?
実はこれには、深いワケがあります。
簡単にいうと、「脳卒中・心筋梗塞」にも診断だけで保険金を払う条件にすると、保険料が上がりすぎてしまうのです。
脳卒中・心筋梗塞と診断される人はかなり多く、実際には1日だけ入院して手術でなおるような場合もありますし、何なら手術もせず薬で治る場合もあります。こうした軽い症状にまで保険金を払っていると、当然保険料を上げざるをえません。
しかしそうすると、なかなか保険に加入してもらえません。
そもそも保険は、本当に必要な時に多額の保障を準備するためのものです。軽い症状の場合は多額の保険金は不要ですから、このような条件になっているのは合理的な設計といえます。
三大疾病を保障している商品は、円建のものも含めるとソニー生命以外からもかなり出回っていますが、脳卒中と心筋梗塞を診断だけで保険金を出す会社はごくわずかです。

「介護状態」の保障内容

「介護状態」とは、例えば認知症で介護が必要になった状態などのことです。
介護状態は、各自治体がその人の状態を見てその重さを決めます。「あなたはトイレに一人でいけないし物忘れもひどいので要介護2ですね」とか「あなたは物忘れはあるけれど基本的な生活は自分でもできるので要介護5ですね」というように、介護状態によっても重さで等級が分かれます。(要介護1が最も重い状態。)
この等級が「要介護1」か「要介護2」になったときに、保険金が満額おりるという仕組みです。
逆に、要介護3などそれ以下の等級の場合は、保険金は1円もおりません。

「特定障害状態」の保障内容

色々と「障害」という言葉が出てくるので、一旦整理しましょう。
  • 「高度障害」は、保険金が満額おりる。最も重度な障害。両目がなくなるなど。
  • 「身体障害」は、保険料が払込免除になる。「高度障害」よりも軽度。片目が見えなくなるなど。
  • 「特定障害」は、この保険の場合、保険金が満額おりる。「身体障害」よりも軽度。視力が超低い(矯正してもほぼ見えない)など。国が身体障害者として認めた状態のこと。
特定障害状態は、「身体障害」よりも軽度といえます。軽度といえど、健常者のように生活することはかなり困難です。
国が身体障害者として認めると、「身体障害者手帳」という手帳を発行します。(たまに、バスなどで目や足の悪い方が手帳を見せてバスをおりるのを見たことがありませんか?あれは、「身体障害者手帳」を見せていて、公共交通機関が無料になるなどの効果があります。)
「身体障害者手帳」にも、要介護状態と同じように等級があり、この保険では国から「3級以上の身体障害者手帳」をもらったときに保険金が満額おりるようになっています。
3級がどの程度かというと、例えば「大声でないと声が聞こえない」とか「平衡感覚がなくてまっすぐに歩けない」などになります。詳しくは厚生労働省が基準を設けていますのでこちらをご覧ください。(厚生労働省のHPはコチラ
3級以上の重さの手帳をもらうと保険金が満額でますが、それよりも軽い等級の手帳をもらっても、保険金は1円もおりません。

保険料は高い

どうでしょう、かなり広い保障内容になったと思いませんか?
自分の身内に要介護状態の方やがんになったことがあるという方はかなり多いと思いますから、死亡や高度障害よりは身近な保障と感じたのではないでしょうか。
ただし保障範囲が広い分、米ドル建終身保険の保険料の2倍弱程度の保険料になります。
なお保険料は年齢や性別によって大きく変わりますから一概に2倍弱になるとはいいきれません。1.5倍程度のときもあれば3倍程度になるときもあります。そこは保険会社に確認してくださいね。

売りは何?

全保険会社の外貨建保険の中で、ソニー生命の米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)は最も保障範囲が広いというのが売りです。
ジブラルタ生命では死亡と介護の保障がある外貨建て終身保険がありますが、ソニー生命の米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)はそれに加えて三大疾病と特定障害状態を保障していますからね。。
また為替手数料(両替手数料)も先ほどの米ドル建終身保険と同じで1ドルにつき0.01円という安さも売りです。
また解約返戻率がこちらも高いのも魅力の一つです。

売れているの?

先ほどの米ドル建終身保険と並んで、ソニー生命の超売れ筋商品といっても過言ではりません。
まとめ
  • 米ドル建終身保険・・・死亡と高度障害を保障
  • 米ドル建生前給付終身保険(生活保障型)・・・死亡と高度障害と三大疾病と介護状態と障害状態を保障

注意点も知った上で保険を選びましょう!

以上、ソニー生命の外貨建終身保険についてでした。注意点もしっかり理解した上で、外貨建保険を選択してくださいね。
外貨建保険の手数料や為替リスクなど、外貨建保険の危なさについては、こちらの記事で世界一わかりやすくご説明していますから、外貨建保険の入門編としてどうぞ。

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